工房厨子031玉虫厨子厨子とは大切なものを納める箱のこと。大切なもの・こと・魂を委ねられるほどの霊性ある格別な箱のことです。6世紀、日本に仏教が伝来。7世紀(飛鳥時代)に入ると、仏教文化として大変革がおこり、仏像・仏舎利・経典・位牌など大切なものを納める箱として厨子が広まりました。その時代に作られた玉虫厨子は古代の日本建築様式を知る上でも貴重な遺産として、奈良の法隆寺に安置されています。亡くなったあの人に「ただいま」と言える思い出の品を納める箱。心配なときに「どうぞお守りください」と手を合わせる守り箱。嬉しい知らせに「ありがとうございます」と感謝を伝える仏さまを納める箱。厨子とは大切なものを納める箱のこと。日々の暮らしの中で、心の言葉を受け止めてくれる祈りのかたちです。一人ひとりの心に寄り添う、祈りのかたち。大切なものを納める箱「厨子」
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