アルテマイスター 仏壇・仏具・位牌カタログ 2024_2025
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24351その他203創業以来、祈りのかたちとして木工製品を作り続けてきた私たち。しかし現代は創業時とくらべ、人々の生活スタイルや自然環境も様変わりしました。そこで、これからの百年を見据えたものづくりを目指し、新たな価値の創出や、技術・素材の研究開発に力を注いでいます。新しい技術や素材への試み。今までは木の良さを活かす塗装の研究に力を注いできましたが、現在は金属でも使われる高輝度な塗料など新しい塗装技術も研究しています。また、木材だけではなく、異素材を使った製品を模索し、大学や公設試験研究機関との協同開発にも取り組んでいます。1. 白虹C型のフォルムを確認する内田氏と修正指示を聞くプロジェクトメンバー 2. 木地加工・組立担当、穴澤長男 3. 設計担当、神林武道 4. 様々な色からイメージに合う色を探し出す 5. 塗装担当、井上俊介※開発当時のメンバークリエイターとのものづくり。「新しい祈りのかたち」を創り出すため、クリエイターが時代が求める形、色をデザインし、職人が作り上げる。それは職人にとって初めての経験でした。図面には表れない感覚を理解しながらのクリエイターとのものづくり。今までと違う視点や感覚は次のアルテマイスターのものづくりにつながる取り組みとなっています。「もったいない」から生まれたものづくり。お仏壇などの製品づくりからでる余材や倉庫に眠ったままの木材。使われずにいた木という「命」を活かすため、新たなものづくりの創出が始まりました。これまでとは異なる発想での商品開発。木の魅力が伝わる商品作りに取り組んでいます。研究開発クリエイターとのものづくり明日につなげるものづくり。デザイン仏壇「白虹」インテリアデザイナー内田繁が描いた形、色をアルテマイスターの職人が作り上げました。私たちはこれからの時代に相応しい祈りとはなにかと模索し続ける中、世界的に著名で、日本文化へ深い見識を持つ、インテリアデザイナー内田繁氏にデザインを依頼しました。内田氏が描いた基本設計図を、当社の設計職人が指示設計図を作り、工場の職人に渡す。そして、職人が強度や木のくるいを考慮しながら作り上げる。それはデザイナーと職人との物を介した真剣勝負でした。形を作り上げ、詳細にフォルムをチェックする。塗装、金箔、照明の仕様をチェックする。何度も打合せを重ね、細部まで突き詰める。そして、内田氏が描いた祈りのかたちが生まれました。それぞれの分野の技術をもったスペシャリストがいるアルテマイスターなればこそ実現したものづくり。これからの仏壇を指し示した、祈りのかたちとしてご提案させていただきます。

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